携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」を使った学習を、大阪府の小学校で始めました。
その学習は、ゲーム機の画面に、専用のペンで漢字や読みを書き込むもので、5年生35人が15分間行いました。この学校では、漢字に関心を持たせようと、漢字検定試験に取り組んでいます。
教育委員会は、ゲーム機を貸与している学校で、使用前後に小テストを実施し、学力向上の効果を測定する予定です。都道府県単位で携帯ゲーム機を導入するのは、初めての試みだ、そうです。
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先日、我が家を訪れた日本の高校生は「英単語」のクイズを、生まれも育ちで会社勤めの我が娘も「漢検3級は合格!」と、このゲーム機の利用者が広がっています。二人に聞いてみたところ、回答に対するコメントや点数が表示されるインターアクティブな機能が効果的なようです。
漢字や英単語など覚えるのに繰り返し練習の必要な学習では、この機能が子ども達の練習の動機付けに大きな役割を発揮すると期待しての導入でしょうか?
このインターアクティブな機能が、自分の代わりにややこしい計算をしてくれる電卓との大きな違いです。電卓を使うと、「計算手順や方法が身につかない」と、日本の小学校の教室で使われていないようです。
実は、私自身、アメリカにいながら早稲田大学のクラスをオンラインで教えています。50人以上の受講生が、私のビデオ講義を自由な時間に見、課題をEメールで送るなど、インターネットをフル活用した対話形式の授業をしています。しかし、インターネット上でも、教室内でも良いのですが、「元気?質問は?」と声をかけて上げるのが、一番の動機付けになっています。
新しいIT機器がどんどん生まれてきます。それらを利用した新しい形のトレーニングや教育が出てきますが、教育での利用には、このインターアクティブな機能が欠かせないと思っています。
しかし、教育にはヒューマン・タッチが必要です!
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