2009年1月9日金曜日

008 コミュニティ・カレッジの勧め


 アメリカのコミュニティ・カレッジは、「年齢や、学習歴・成績などには関係なく、誰でも 入学し、安い費用で学ぶことが出来る、社会に広く開かれた高等教育機関」です。


 アメリカでは、高校卒業資格があれば、誰でも2年制のコミュニティ・カレッジに入学し、職業訓練や4年制大学のはじめの2年間に相当する教育を受けることが出来ます。(カリフォルニア州では、高校卒業資格は必要なく、18歳以上であれば誰でも入学できます)
 コミュニティ・カレッジは、州や地域の税金で設置・運営される公立の教育機関で、Junior Collegeと呼ばれる私立の2年制大学と区別されています。
 公立のため、授業料はきわめて低く抑えられていて、年間500ドル程度で学べる学校・州もあります。

 在学期間中に、事前に決められたクラスや成績などの要件を満たせば準学士(associate degree)や修了証書(certificate)などを取得することも出来ますが、希望のクラスだけを受講することも出来ます。
 また、クラス・成績などの必要条件を満たせば、4年制大学の3年生に転入(転入学、transfer)することも可能です。

 高校までの成績や経済的な理由で4年制大学に進学できなかった若者、様々な理由で勉学の機会に恵まれなかった大人、あら棚職業を目指し再教育を受ける人、など、非常に多様で、多くの人たちが学んでいます。

 特に最近は、4年制大学の教育費の高騰が続いているので、コミュニティ・カレッジで最初の2年を、あとの2年は4年制大学で学んで、大学卒業資格(Bachelor’s degree)を取得得する若者が増えてきています。カリフォルニア州の例では、コミュニティ・カレッジの35%が十代の若者で、4年制大学であるカリフォルニア州立大学の在校生の25%がコミュニティ・カレッジからの転校生です。

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 このように、アメリカ社会の特徴である「Second chance」の教育版がコミュニティ・カレッジです。
 この世界に類を見ない教育のチャンスを、お子さん達だけではなく、保護者の皆さんも生かしてみませんか?

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