現地校の学年も、もうすぐ半分が終わります。
そろそろ、各州で統一試験が実施される時期が近づいてきました。
学校からの連絡や、お子さんの勉強内容に注目してください。
「No Child Left Behind (NCLB)」と呼ばれる合衆国連邦政府の教育プログラムに基づいて、各州は、3年生~8年生(毎年)と高校生(4年間に1度)の学習状況を調べるための州の統一試験を実施します。この統一試験は、その成績を元に、学校区や学校の教育レベルの向上を測定するものです。
各学校の毎年の試験結果は、学校全体と人種・英語力などグループごとに集計されます。その成績が州の目標に到達できないと、その年数に応じて、学校に対して様々なペナルティが与えられます。
3年連続して目標に到達できないと、学校は在校生に対して他の公立校へ転校する機会を与えなければなりません。5年続くと、教職員を入れ替えたり、普通の公立学校からチャーター・スクールに改組されたりするという、厳しいルールがあります。
そのため、成績が低迷している学校では、統一試験の時期になると点数を上げるために試験勉強に多くの時間を費やすことになり、通常の授業や学習に支障をきたすことになります。
また、この州の統一試験結果をその子どもがESL(ELL)から通常クラスへ移るための資料として使う州もあります。そのため、学校だけではなく、子ども一人ひとりにとっても大切な試験です。
そんな、州の統一試験のシーズンに入ります。保護者が直接、統一試験について学校に質問することも出来ますが、まず、お子様に学校での勉強の様子を聞いてみてください。
学校にとっても、お子さんにとっても、大切な試験ですので。
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この連保政府の教育プログラムNCLBは、ブッシュ大統領が8年間推進してきたもので、彼が残した唯一(?)の内政の成果と評価されています。そして、7年実施したので、議会の再承認が必要とされています。
しかし、承認を得る作業は、オバマ新大統領に委ねられます。新大統領が、そのプログラム内容をどのように改正するのか、そして、それを議会が承認するのか、今後の経過により、「統一試験」も大きく変わることになりそうです。
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