2009年1月23日金曜日

022 国際理数学力試験(2):8年生・数学


 今回は、国際学力試験(TIMSS2007)の8年生の数学の結果の国別成績を紹介します。

(出典:http://timss.bc.edu/timss2007/index.html

 下の表は、参加49カ国のうち上位の国の点数を、得点順に並べたものです。青字で示したのは、特別参加地域です。
 (点数は、0-1000点の範囲で、全参加国の平均点が500点になるように、統計的な処理をされています。)

  1. Chinese Taipei  598
  2. Korea  597      
  3. Singapore  593
  4. Hong Kong   572
  5. Japan  570
  6. Massachusetts   547
  7. Minnesota   532
  8. Quebec  , Canada  528
  9. Hungary  517
  10. Ontario  , Canada  517
  11. England  513
  12. Russian Federation  512
  13. British Columbia  , Canada  509
  14. United States  508
  15. Lithuania  506
  16. Czech  504  

 この結果から、次のような傾向が指摘できます。

1,アジアから参加した5ヵ国が、最上位を占めている。
2,アメリカはなんとか上位グループに入っている。
3,特別参加したアメリカとカナダの各州は、アジアの国の次の得点グループを形成している。
4,この表にはないが、4年生の算数で上位にあった比較的人口の少ない国々が、8年生では平均以下の成績しか上げられていない。

 なお、4年生の算数の結果と同様に、日本とアメリカの成績は、前回(2003年)に比べて、大きな変化は見られません。

 4年生・8年生ともに、アメリカの算数・数学の結果を見ると、国全体の平均に比べて、特別参加した2州の成績が非常に高い。これは、州による教育の格差の証拠と言えます。

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