日本の大学受験で、金融危機による不況の波が押し寄せ、「安・近・少」の出願傾向が出てきています。
(http://www.asahi.com/edu/news/TKY200901170100.html)
私立大学に比べて、授業料の安い国公立大学を受験。
初年度納入金(入学金・授業料・諸経費等の合計)
国立大学:全大学・全学部 約82万円(入学金28万円)
公立大学:首都大学東京・全学部 約66万円(入学金14万円)
私立大学:慶応大学・文学部 約116万円(入学金34万円)
早稲田大学・文学部 約123万円(入学金29万円)
生活費を安く上げるために、自宅から通える大学を受験。
入学準備に要した費用
私立大学・下宿生 57万円(生活用品30万円、敷金・礼金27万円)
国公立大学・自宅生 8万円(生活用品)
年間の生活費(調査・日本学生支援機構)
国立大学・自宅生 105万円
私立大学・下宿生 247万円
「少ない」
受験にかかる費用を節約するために、受験する大学の数を減らして受験。
私立大学 受験料 3~5万円 (7校受験で25万円)
地元の大学以外の場合は、受験のための旅費・宿泊費も必要
「現役合格」
浪人すれば余分な出費がかかるので、現役で合格できる大学を受験。
駿台予備学校 スーパー早慶上智大文系αコース 47万円
☆
急激に不況感が増した日本での、今年の大学入試の出願傾向は、報道されているように「安・近・少」に間違いありません。
18歳の若者の半数以上が大学に進学し、その大多数が私立大学で学んでおり、さらに自宅通学生と下宿生が半々、が日本の現状です。そうすると、大学学部4年間で、1千万円以上の教育費・生活費を負担する家庭が多いということになります。
「自宅から通って、国公立大学」が、受験生・保護者のチョイスになるのは、当然です。
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