古い記事ですが、日本の学校で論理的思考力を養成するための授業を紹介した記事「論理的思考力 6年計画」を見つけました。
2006年に開校した6年一貫教育の東京都立桜修館中等教育学校では、「論理的思考力の養成に力を入れる」指導を、開校時からの目標としている。
総合的学習の授業以外に「国語論理」と「数学論理」のクラスを設け、「論理を学ぶ」授業を1年生から、提供している。
3年生の「国語論理」クラスでは、先生二人のチーム・ティーチングで、ミニ討論会や小論文などを通して、「論理的に考えて、相手に伝える」指導を展開している。
5年生では研究論文を書き、6年生ではその論文を英語で書き直すという、6年間を通じての「論理的思考力のトレーニング」のカリキュラムが作られている。
☆
日本では、「新しい学力」の具体的内容として、「論理的思考力の養成」が、ブームの感を呈しています。
その背景には、国際学力テスト(PISA)での日本の子ども達の成績の低下現象に危機感を抱いた、文部科学省や政治家の強い働きかけがあります。日本の公立学校で学ぶ小学校6年生と中学3年生が全員受験させられる「学力テスト」の中の「B問題」の目的は、論理的に考え、それを表現する能力を向上させることです。
キンダーから始まる「Show and Tell」をはじめとして、「Essay」「Report writing」「Presentation」などの日常活動がそのトレーニングです。現地校の先生達が何度も口にし、教科書のいたるところに出てくる「Critical thinking」という言葉は、まさに日本の「論理的思考力」と同じコンセプトの指導です。
これが、私が繰り返し言っている、海外・帰国子女の「宝」なのです。
現地校の勉強を大切にしてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿