2009年1月15日木曜日

014 子どもと親:脳の使う部分が違う!

 「お年寄りはつらい記憶を処理するとき、若い人とは別の脳の部分を使っていて、過去がバラ色に見えやすいらしい。」こんな記事を見つけました。

 子どもと親も、脳の違う部分を使って、考えている? だから!


 ティーン・エイージャーの子どもが、親から見ると「とんでもない」行動を取ることがあります。

 親「何でよく考えなかったんだ!ちょっと考えれば、わかっただろう!」
 子ども「よく考えたよ!」
 こんなやり取りの経験はありませんか?

 実は、トラブルを起こした子どもと親の間に立って、(カウンセリングという名の元に)仲裁役を仰せつかることが時たまあります。そんな時、子ども・親御さんを別々にして、お互いの主張を聞いて見ます。
 子どもに落ち着いて「よく考えたのか?」と聞くと、「よく考えたよ」との返事。決してうそではなさそうです。
 「何も考えないでやったんですよ。ちょっと考えたら、そうなる事は分かるじゃないですか」と言う親御さんの意見も良く分かります。
 何度も、こういう場面に遭遇して、「お互いに、まじめに考えているのに、何でこうすれ違うのだろう?」と思い続けてきました。

 ところが、3年ほど前、アメリカのTV番組で「人が論理的に物事を考えるときに使う脳の部分は、十代と大人では異なっている。十代の部分から大人の部分へと、年齢と共に徐々に移動している」という、脳の専門家の説明を聞きました。(そのあと、この説明の出所を知りたくて随分探しましたが、運に恵まれませんでした。)
 それで納得です。子どもも親もまじめに一生懸命考えているのです。しかし、脳の違う部分で論理的に考えているので、その結論が違うのです。 

 それ以後、仲裁役が回ってきたときには、最初にこの脳の話をします。そして、
 「お父さん、お子さんは、自分なりに一生懸命考えて、行動したのですよ。」だから、大人の論理で決め付けて責めても、本当に、理解できないのかも分かりませんよ」と、心を広くするように薦めます。
 「親は、君を責めているのではなくて、理解できないのだから、君が『分かってもらえる』努力をもっとすることだよ」と、子どもを諭します。しかし、最後に「君もあと何年かすると、お父さんのように考えるようになるよ。自分自身の子どもが十代になったっ時に、わかってやれよ!」と、私自身の小さなフラストレーションをぶつけて、終わります。 

 最初の記事を読んで、私がTVで見た脳の話の裏づけが取れたような、気がします。
 少しうれしいので、今回のブログ、少し長くなりました。ごめんなさい。

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