州立のカリフォルニア大学では、州政府の財政難の影響で、今年秋の新1年生の入学定員を6%減らすことを決めました。
カリフォルニア大学(University of California・9キャンパス)は、州政府の急激な財政の悪化を受けて、9キャンパス平均で、昨年秋の1年生としての入学者数約35000人の6%に当たる2300人の新入生定員を削減することを決定しました、
新1年生の入学定員削減の割合はキャンパスにより大きく異なり、UC IrvineとUC San Diegoの両キャンパスでは12%(それぞれ約500名)と大幅な入学定員減となります。その一方で、入学希望者が極めて多いUC Los Angeles(UCLA) とUC Berkeleyの定員の変化はほとんどありません。
しかし、コミュニティ・カレッジや他の大学からの3年生への転入学(transfer)の定員は、約13000人と大きな変更はありません。
(Los Angeles Times, January 15, 2009の記事を要約)
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カリフォルニア州では、州の高校卒業生の約15%をカリフォルニア大学で、もうひとつのカリフォルニア州立大学システム(CSU・4年制・23キャンパス)で約20%を新1年生として入学させられるように、定員を決めています。しかし、最近の州財政の悪化で、ここで紹介したUCだけではなく、CSUでも大幅な入学定員の削減が避けられなくなっています。
財政難は、入学定員の削減だけではなく、学費にも影響を及ぼすことは確実です。現在のUCの年間授業料は州民で約8000ドル、州外からの学生は約28000ドルですが、この金額をどれだけ値上げするのか、現在、州議会や大学が検討中です。
ここで述べた状況は、全米の多くの州でも起きています。皆さんのお子さんが進学する大学選びに少なからず影響を与えますので、今後、ご注目ください。
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