2009年1月6日火曜日

005 学校での携帯電話禁止?


 「小中学校への携帯電話の持ち込み禁止」のニュースが、日本から伝わってきます。
 現地校に通っている皆さんのお子さんの小・中学校では、また高校では禁止されていますか?
 一度、学校のルールの確認をお勧めします。

 昨年末に、大阪府の橋下知事が、府内の公立小中学校への児童生徒の携帯電話持込を原則禁止する方針を打ち出しました。この発言をきっかけに、大阪府だけではなく、他の道府県や市町村の教育委員会が、「持ち込み禁止」や「使用禁止」のルールの確認や規制を始めています。

  アメリカの学校では、州や学校区により、「持ち込み禁止」「使用禁止」からルールのないところまで、様々です。
 ニューヨーク市の学校区では18年前から、児童生徒の学校への携帯電話の持ち込みを禁止しているとのことです。この学校区では100万人以上もの児童生徒が学んでいますが、年間に2500回もの携帯電話に関する学校内のトラブルや、3ヶ月間で登校時に3000台以上の電話を見つけた、などが報告されています。
 しかし、その一方で、中学・高校生の半数から2/3が携帯電話を持っているとの報告があります。学校だけではなく、社会全体が携帯(モービル)化している現状の中で、「禁止」だけでは解決しないという保護者の意見も当然出てきています。

  そんな中、携帯電話を、学校教育の中に積極的に取り入れてた授業を展開する先生達も増えてきているようです。(www.edweeek.org
 携帯電話は、もはや友達を話をするだけの道具ではありません。携帯メール・インターネットなどの通信機能に加えて、電卓や電子辞書など小さなコンピュータと同じ機能を持ってきています。その多機能を活用して、携帯電話のカメラを野外観察に利用、教室から電話をかけて外国語会話の練習など、が紹介されています。

  最近日本からやってきた高校生が「アメリカの携帯は遅れているよ」と言ってくれました。私の個人的な観察でも、アメリカより日本の方が、子ども達、特に高校生への携帯の普及が進んでいるように思います。

 その日本で携帯の生活に浸った子ども達が、アメリカの学校にやってきて、ルールに厳しい現地の学校でトラブルに巻き込まれないかどうかが心配です。
 一度、現地校での携帯電話に関するルールの確認と、ご家庭での話し合いを、お勧めします。

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