日本で生活する外国人が「できるようになる」ことが期待される日本語表現をとりまとめ。日本語教育のカリキュラム作成などを目指す構想を、文部科学省の文化審議会国語分科会が発表しました。
日本に住む外国人が増えるなか、日本での日常生活に必要と考えられる場面で使う日本語の表現をとりまとめようとするものです。
まず、「健康・安全に暮らす」「子育て・教育を行う」などの項目に分類した「生活上の行為」のリストが公開されたました。このリストは、大・中・小とより細かい分類にレベル分けされています。小分類の「育児をする」は「母子健康手帳の管理、乳幼児健康診断の受診、子供の医療費助成の申請」を目的としています。
「標準的な日本語教育カリキュラムの開発」「日本語教育教材の原型の作成」「外国人に必要な日本語能力の評価・方法の作成」が、今後の課題としてあげられています。
参考: アサヒ・コム 「日本語、これだけは覚えて 滞日外国人向けに具体案」 2009年1月27日
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今回は、日本に住む外国人のための日本語のお話です。
最初に、この記事に興味を引かれたのは、「こんな英語の表現集があったら、良かったのになー」と思ったからです。
アメリカの生活が短く、英語やアメリカでの生活の仕方に戸惑っておられる方は、必ず賛成されると思いますが?
次に、ちょっと引っかかったのは、「え、国で決めるの?」です。
まさか、ここで作成を検討している外国人用日本語表現集が、「国定教科書」になることはないでしょう。この報道にも「標準的な」「原型」の言葉が入っていますので。たぶん、文部科学省が見本を作って、それを参考に出版会社が「独自の教材」を作るのでしょう。
それにしても、独自性を持った州の集まりであり、多様性に富んだ人々が共生しているアメリカ合衆国では、こんな教材開発の発想が、国のレベルで審議されることはないでしょう。
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