国際交流基金(Japan Foundation)は11の海外事務所や現地の大学などで、日本語教育の普及につとめてきた。これらの海外事務所などを拠点に選び、日本語教育をより充実させることにした。拠点は2008年3月末までに31ヵ国39ヵ所に設置済み。
「留学生30万人計画」実現のため、海外の拠点を増やして日本語教育を充実させることが、日本への留学を目指す若者らの「すそ野」を広げることにつながると判断した。
過去2年あまりで、タイ国内の大学・高校に設置された「孔子学院」が、東南アジアでは最も多い13に上り、その活動が目立ち始めた、との報道です。
参考までに。
孔子学院
中国文化や中国語などの教育及び伝播のために、世界各国に設立された語学教育機関。
中国政府が国家プロジェクトとして2004年に開始し、2010年までに500校、海外の中国語学習者を1億人を目標とする。世界では2004年11月にソウルに、日本では2005年に立命館大学内に最初に設立され、現在、78ヵ国に295の孔子学院がある。
世界各国の大学などと提携して学内に設置し、中国政府が運営費など毎年20~30%を補助する。
自国の言語や文化を、世界に広げる。英語のブリティッシュ・カウンスル、ドイツ語のゲーテ・インスティテュートなどが有名ですが、中国の「孔子学院」の急激な展開ぶりには、世界各国が注目しています。特に、それぞれの国の大学など公共教育機関の中に中国の国策の「孔子学院」が入り込むことで、特定の影響力を行使しているとして、批判する政府が出てきています。
「日本語教育拠点を100カ所に」の計画は、この中国の「孔子学院」の急激な展開への対抗策と、「留学生30万人計画」の実現の「一石二鳥」を目指したものです。
しかし、たった6年で500ヵ所の中国、これから3年で60ヵ所追加で100ヵ所の日本。この差が、文化面での世界における中国の存在感をより大きくするのでは?
やっぱり日本は「発信」よりも「受信」の得意な国?
松本さん
返信削除ジョージア州アトランタに在住3年めの、INFOE購読者です。
ウェブサイトのページが新しくなっていることを、今日知りました。
これから毎日読むのを楽しみにしています。
今関様
返信削除ありがとうございます。
毎日、欠かさずに書くのは大変なのですが、がんばります。
また、ご意見をお送りください。
楽しみにしております。
松本輝彦