小学校の英語必修化に向けた、今年4月からの英語授業の開始に、小学校の半数以上が「不安」を抱えている。
2011年からの新指導要領では、小学校5・6年生の英語(外国語)活動が必修となる。その移行段階として、この4月から多くの小学校で、英語の授業を始めます。
約5000の小学校と教育委員会へのアンケートの結果、小学校の53%、教育委員会の22%が、必修化に向けた導入に「不安が残る」と回答しています。そして、「指導内容・方法」への不安が79%と最も多くなっています。
「英語必修化、小学校の現場『不安』53% 500校調査」 アサヒ・コム 2009年2月9日
日本の小学校での英語の話題です。
現在の小学校の指導要領で、総合的学習の時間の中での外国語会話の活動を学校の判断で行うことが認められました。多くの小学校で外国人補助教員(AT)が、ゲーム・歌・簡単な会話を中心とした英語の「活動」を、週1時間程度行っています。
この英語活動が、必修授業となるので、その準備状況の調査結果です。
実は、私自身、10年ほど前の「英語活動の導入」にあたり、講演・セミナー主催・教材開発をした経験があります。その経験から、このニュースを見て、先生方の「指導方法」がもっとも大きな問題だと、思いました。
ご存じのように、日本では「先生が子どもに教え込む」のが、教室の中の授業のスタイルです。先生は、何でも知っていて、何でも子どもより良くできることが必要だと、先生達は思っています。
実験授業の30分間のトレーニングで、真似ることの上手な子ども達の発音はネーティブのように自然な音に近づきます。ところが、大人の先生の発音は・・・。その結果「発音(英語)は、私は教えられません。」。外国人のTAに「任せます」と頼み、先生は教室の後ろで見学です。
現地校の先生は、授業の進行役(facilitator)だと自分のことを表します。子どもの優れたところを伸ばし、苦労している部分をサポートしてあげるのが仕事、との認識です。自分自身が、すべて子ども達より優れている必要はありません。
英語・英語活動は、発音を教えることではありません。日本の先生方が、文字通り「子どもと一緒に学ぼう」と思わないと、外国人TA任せになってしまします。
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