「平等重視」の教育のために否定されてきた「学級委員長」が、島根県の小学校で20年ぶりに復活することになりました。
鳥取県の小学校では、「リーダーを選ぶのではなく平等を重視するべきだ」として、「学級委員長」を置かなかったり、徒競走でも順位を決めてこなかった。しかし、鳥取市教育委員会は、「横並びでは子どもの主体性がなくなる」として、「学級委員長の復活」を各校に薦めている。
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ここで紹介・リンクした記事は、日本各地での「学級委員長」の扱いを取材して、大変興味深いものです。ぜひご一読を!
「平等を重視する」ことが「他の児童を差別することにつながる」 という、日本特有(?)の「横並び」の平等教育の象徴としての「学級委員長の否定」です。
しかし、その学級内でのリーダー不在が、「身近な人間関係に立ち向かえず、仲間と問題を解決する経験が欠如している」子ども達を作り上げていると、専門家が結論づけています。「横並び」平等教育の弊害の指摘です。
そこで、子ども達が「社会性を身につけ、成長する」ために、学級委員長の復活を求めている、とこの記事は紹介しています。
お気付きになったと思いますが、アメリカの学校、特に小学校では、様々な内容の賞(Award)を多く出します。その賞は、周りの子どもと比べてではなく、その子ども自身が努力し向上したことを評価するものです。その客観的な評価が、その子ども自身の「自分に対する自信(自己肯定感)」を育て、さらに飛躍させます。まさに「褒めて育てる」教育です。この教育があるから、ABCも分からない皆さんのお子さんが、元気に学校へ行ってくれるのです。
その教育の底には、「子ども一人ひとりの努力や能力を伸ばす」というアメリカの平等感が横たわっています。
ここで、私は、日本とアメリカのどちらの平等感が良い、と議論するつもりはありません。
ただ、皆さんに、お子さんが日本とは異なった平等観・価値観で、日々教育されているのだと理解していただきたいのです。
それが、お子さんへのより良いサポートにつながります。これは、間違いありません。
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