「オーストラリアへの大学への外国人の留学希望の強いデマンドは今年も続く」と、オーストラリアの留学生斡旋企業が楽観的な見通しを発表しました。
今年は、3月の学期への希望者は15-20%、7月の学期にも15-20%と増加している。
10月学期は現在5%の増加に留まっているが、これは「中国人留学生のオーストラリア入国から授業開始までの期間を短くする」という留学ビザ取得の要件の変更あり、申し込みが遅くなっているを思われる。
韓国からの留学生の減少が予測されるが、彼らは大学課程の教育よりも英語の習得が目的なので、大きな影響はない。また、現在、留学中の外国人の数も減少する様子は見られない。
世界の金融危機の影響は多少見られるものの、むしろ、オーストラリア・ドルが安くなったので、むしろ留学生が増加するのではないか、と予想している。
オーストラリアへの大学への外国人留学の現状の、オーストラリアの新聞記事の紹介です。
「英米に比べて費用が安い」という経済的理由がもっとも多い回答です。しかし、この2国への留学生増加の理由はそれだけに留まりません。
「留学生教育を国家的ビジネスに育てる」という両国政府の強い姿勢が出てきています。たとえは、ニュージーランドの私立大学1校の日本での留学生募集の説明会を在日ニュージーランド大使館の館員が準備から開催までサポートする、留学ビザの取得を容易にする、外国人留学生のための奨学金制度を充実する、など様々なサポートを展開しています。
もちろん、英語圏の大学としての人気の高さと同時に、両国をアジアの国と一員としてみる地理的政治的な安心感を、留学生に与えています。
これらの国への留学生の動向に、世界の金融危機がどう影響するのか、「円高留学」で日本人の留学生がさらに増加するのか、興味があります。
それにしても、先に紹介した日本政府の「留学生30万人計画」が、少しで遅れているような気がするのですが?
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