京都の学校法人同志社は、2011年に小学校とインターナショナルスクールの開校を予定しています。
その学校の名称が決まりました。
小学校は「同志社国際学院初等部」と呼ばれ、帰国児童と国内からの児童を対象に、20011年4月に開校予定。この小学校の卒業生は、原則として、同じ系列の同志社国際中学校に進学する。
「同志社国際学院国際部」と呼ぶことになったインターナショナル・スクールは、外国人児童生徒対象の小・中・高の12年制で、2011年9月に開校する。
関西の大学付属の小・中・高校の広がりを示す記事の紹介です
関西の有名私立4大学、関関同立(関西学院大学・関西大学・同志社大学・立命館大学)は、近年、小学校から高校までの系列校を増やしています。
特に、小学校の新設とインターナショナル・スクールの開設が続いています。新設の学校は、「国際教育」が大きな目標になっており、海外から帰国した児童・生徒の進路選択の幅が広がってきました。
同志社大学の系列には、30年ほど前に帰国子女受入れを目的に作られた同志社国際高校と、その付属の同志社国際中学校があります。帰国した小学生の同志社への進学は、公立の小学校に編入し、中学入試を受験する方法しかありませんでした。今度新設される初等部は、とりあえず小学1年生だけのスタートで、その後に編入受入れをするかどうかは分かりません。
関西には、インターナショナル・スクールがあります。
その中で大阪北部にある千里国際学園の大阪インターナショナルスクールは、同じ校舎にある帰国子女受入れ校の中等部高等部とあわせて、多くの帰国子女の進学先となってきました。この千里国際学園が、来年4月に関西学院と合併しますので、4大学のひとつが最初にインターナショナルスクールを持つことになります。(024 千里国際学園:関西学院と合併をご覧ください)
同志社の「国際部」は、京都の南部に新設されますので、長期滞在の帰国子女が英語での教育を続けたい場合の、学校選びのチョイスのひとつになります。
ここで紹介した学校は、2年後からの開校ですが、長い目で見ると、帰国子女の選択肢になることは間違いありません。
日本全国で、少子化の影響による児童生徒確保の学校間の競争が激しくなってきています。
関西では、4大学による、小・中・高の系列化や新設が顕著です。
関西出身の私は、少し興味を持ってみています。皆さんは?
日本人の子弟が海外に住む場合には、本来なら日本語学校で勉強できるのが当然のあるべき姿。現地校になど入るのは元来無理がある。その無理を、日本の企業戦士の家族は行ってきた。その結果が、中途半端なバイリンガル子弟の急増。これは政府や企業の無策の結果だと思う。一方、日本に住む、英米人のビジネスマン家族の子弟は神戸や東京のインターナショナル・スクールで勉強する。日本の現地校には普通は入らない。
返信削除同志社のインターには日本人の帰国子女が入ることができる、となっているようだが、日本政府や企業の無策の尻拭いをしているとの感が否めない。
ところで、今般の金融危機に臨み、ある大手メーカーが、一斉に海外赴任家族に対して、本人だけが現地にとどまり、帯同している家族は即刻日本に帰国するよう通達が出ているとの噂を聞いた。
万一、そういうトレンドが広がったなら、同志社インターナショナルスクールに対する日本人の需要は激減するのだが。
外国人が日本に滞在して,日本人学校に行かせずインターに行かすのは至極当然のこと.何故なら日本語で学ぶメリットが子供にとって少ない.英語圏に住む非英語圏外国人は当然のように英語を使う現地校に行かせる.子供にとって英語が必要となるから.日本人のように日本人学校に行かせるのは極めて異例で不思議がられる.ただ単に一般日本人の国際感覚が他国の人と違うからだと思う.
返信削除英語圏在住者
例えば中学生のお兄ちゃんは国際中学に入れても、弟が受験でOUT!ってことになりかねず、特に帰国の時期が遅ければ受験にはかなり不利ですし、そういう受け皿の意味もあるでしょうけど...この学校がどこまで帰国子女をターゲットにしているのか、ちょっと疑問ですね。
返信削除それより、京田辺キャンパスの外国人教師のご息女が通える学校が近くにないことが、このあたりに設立された理由ではないかと。
また、学園前・登美ヶ丘などの富裕層を抱えるエリアに近く、他の私立学校が遠い...というのもあるでしょう。奈良には私立も少ないですし。