2009年3月4日水曜日

048 日本の高校生:勉強きつい?!

 日本の高校生の8割が勉強が「きつい」と考えている、という調査結果が出ました。

 日米中韓の4ヵ国の中学・高校生対象の調査が実施された。

 学校での授業に宿題や塾を合わせた1日の平均勉強時間は日本の中学生が8時間、高校生が7.6時間、中国は中学生14時間、高校生12.9時間、韓国は中学生9.8時間、高校11時間だった。米国は未回答が多く比較できなかった。

 そして、日本の高校生の8割が、学校での勉強を「きつい」と答えた。

 現地校で勉強している日本人の高校生に聞いたとしたら、「日本より、アメリカの勉強の方がきつい」と答えると、確信しています。

 「日本にいた時の3倍は勉強」が、現地校で学んでいるお子さんの勉強時間や量の基準です。
 お子さんに「何倍?」と聞いてください。あるいは、お子さんの毎日の家庭学習の様子から判断してください。

 この基準は、私の経験からです。
 しかし、現地校の先生に「毎日、何時間くらいの家庭学習が必要?」と聞いてみてください。学校区や学校で、家庭学習の時間数の基準を決めていますから。
 その時間数と、日本でのお子さんの勉強時間を比較すると「3倍」になるはずです。

 日本の中学生は18時間となっていますが、7時間を学校で勉強(生活)しているとすると、学校外での学習は1時間。もしこれが本当だとすると、皆さんのお子さんはもっと勉強している、に賛成しませんか?

 調査や統計の結果を見たり考えたりする時には、どんな人たち(母集団)を対象にした結果なのかに気をつけなければいけない、と私は心掛けています。(一応、理系出身ですから) 
 しかし、アメリカの学校での、中国・韓国からの渡航間もない子ども達の勉強振りを見ていると、中韓の子ども達がより勉強している、とのこの調査結果に賛成します。

 最近日本からやってきた高校生の「うちの学校では、宿題はぜんぜんなかったよ」という言葉に驚きました。
 「現地校では、毎日宿題が出るから、必ずやろうね!」と、私は話しました。しかし、これって高校生に言う言葉?

 この調査結果は、日本の子ども達の実態を反映している!

 もうひとつ。「米国は未回答が多く」の理由は?
 アメリカの子どもは自分の意見を、日本の子どもに比べて、はっきり言うようにトレーニングされいるのに?
 ひょっとして、はっきりした質問になってなかった? 質問の英語訳があいまいだった?
 その結果、「比較できなかった」のは残念!

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